書籍・執筆

小さな会社の社長さんの簿記の教科書(改訂版)

本の内容(目次)

第1章 これで簿記が好きになる!
「サムライ流!スパイラル・ツリー簿記学習法」
  1. プロの簿記講師だからわかる
  2. 「弱者の戦略」をベースにした簿記学習法だから小さな会社の社長さんにマッチする
  3. 難しいことを簡単に教えるコツは相手に合わせて理解の段差をつくる「階段式簿記学習法」
  4. 難解な所はパラパラ漫画の原理を応用した独自の説明法「パラパラ簿記」だから理解できる
  5. 簿記の本なのに元気と勇気とやる気が出る簿記業界初の読み物
第2章 簿記ツリーの「根っこ」を学ぼう
(基本の「き」入門編)
  1. まずは、簿記センスを磨くためのモチベーションを上げよう
  2. 本書で学ぶ簿記センスとは
  3. 簿記は約500年前に誕生したヨーロッパ商人の知恵の集大成だ
  4. 小さな会社の社長は早く簿記をマスターして戦略に力を入れる
  5. コンビニは商業簿記、メーカーは工業簿記を採用しよう
  6. お金を返せるか否かを報告しよう
  7. 儲かるのか否かを報告しよう
  8. 創業資金を借りるには貸借対照表と損益計算書を作成する知識が必要
  9. 人間は寿命があるが、企業に寿命はない
  10. カローラとベンツの所有者ならカローラの所有者にお金を貸すべき
  11. ここまでの知識だけでも経営分析ができる
  12. 資産は気分が良いもの
  13. 負債は気分が悪いもの
  14. 純資産は資産と負債の差額である
  15. これが貸借対照表の意義と様式だ
  16. これが損益計算書だ
  17. 損益計算書では利益性分析ができる
  18. 収益は売上以外にもたくさんある
  19. 費用は実務上の「経費」とほぼ同じと考えよう
  20. 損益計算書の意義と様式はこれだ
  21. 貸借対照表と損益計算書は水槽に例えれば理解できる
  22. 経営者は貸借対照表や損益計算書よりもキャッシュ・フロー計算書を重視せよ
  23. ノートには天気が良いとか書かないよ
  24. 簿記ができない経理担当は電気を修理できない電気屋さんと同じだ
  25. 約500 年前から変わらない簿記の基本ルール
  26. 簿記の世界の氏名は勘定科目
  27. 簿記は仕訳に始まり仕訳に終わる
  28. 簿記には単式簿記と複式簿記がある
  29. サラリーマン時代に貯めたお金で念願の独立したけど仕訳はどうするの
  30. 銀行から借り入れたときの仕訳はどうするの
  31. 商売やって儲けたお金の仕訳はどうするの
  32. 商売が軌道に乗って従業員を雇ったが給料の仕訳はどうするの
  33. 銀行借り入れの返済日がきたが仕訳はどうするの
  34. 仕訳のあとには転記しよう・転記①
  35. 日付と金額の間は相手勘定を書こう・転記②
  36. 階段式簿記学習法の真髄パラパラ簿記で転記を完全マスター・転記③
  37. 人間の作業は100%信用できない
  38. 貸借対照表と損益計算書を作成してみよう
  39. 簿記ができる人とは仕訳ができる人のことだ
第3章 簿記ツリーの「幹」を学ぼう
(日常の処理はこれで十分!ミドルセンス編)
  1. 本業は三分法で処理する
  2. お得意さんとは掛取引だ
  3. 帳簿上の金額とレジにある金額が合わないときは雑損または雑益にしよう
  4. 普通預金と当座預金は違う
  5. お菓子を買うときもいちいち小切手を渡していたら面倒だ
  6. 個人や小さな会社には手形取引はおすすめしない
  7. 手許にお金がなくても買い物できる方法は手形の裏書
  8. 手許にお金がなくても手形があればお金にできる
  1. お金の貸し借りは貸付金と借入金を使おう
  2. 本業以外のツケは未収金と未払金で仕訳しよう
  3. 予約金の受け払いは前払金と前受金で仕訳しよう
  4. 従業員が給料の前貸しをしてきたときは立替金で仕訳しよう
  5. 源泉徴収分は預り金で仕訳しよう
  6. 従業員が出張したときのお金は仮払金で仕訳しよう
  7. よくわからないお金を受け取ったときは仮受金で仕訳しよう
  8. 自社発行の商品券を発行した場合は商品券で仕訳しよう
  9. 他店発行の商品券を受け取った場合は他店商品券で仕訳しよう
  10. 負債とは義務のこと
  11. たった2分で12 個を覚えるサムライ流・驚愕の記憶術
  12. 株式を取得したら有価証券と仕訳しよう
  13. 土地は100 年前に取得したら100 年前の金額で計上されている
  14. 固定資産税は費用となる税金として仕訳しよう
  15. 個人企業は会社のお金を自由に持ち出しできる
  16. 北斗の拳の映画代は費用か純資産のマイナスか
  17. 手形代金を回収できそうもないときは不渡手形で仕訳しよう
  18. 修繕費は資産になる部分と費用になる部分を分けて仕訳しよう
  19. 無形のものでも価値があるから仕訳しよう
  20. 将来に効果が期待できる投資は繰延資産として仕訳しよう
  21. 新製品や新技術のためのコストは即費用にしよう
  22. ホームページ制作コストはソフトウェアで仕訳しよう
  23. ドルも日本円に換算して仕訳しよう
  24. リースにはファイナンス・リースとオペレーティング・リースがある
  25. 個人企業は所得税!株式会社は法人税
  26. 消費税もキチンと仕訳しよう
  27. 個人企業と株式会社の違いはここだ
  28. 個人企業と株式会社の純資産の違いは大きい
  29. 個人企業は店主の財布から、株式会社は株式発行で資金を集める
  30. 欠損が出たらまずは利益剰余金でてん補しよう
第4章 商業簿記ツリーの「枝葉」を学ぼう
(決算も理解できる、手続もわかる編)
  1. 10 万円で買った有価証券が決算時に2万円ならば下げるべき
  2. 仕入れたものが仕入原価、売ったものが売上原価
  3. 費用を多く計上しすぎてしまったときは繰り延べよう
  4. 収益を多く計上しすぎてしまったときは繰り延べよう
  5. 費用を少なく計上してしまったときは見越しをしよう
  6. 収益を少なく計上してしまったときは見越しをしよう
  7. 建物は使用すれば徐々に価値が下落する
  8. 貸し倒れる前に貸し倒れたと仮定するって、失礼だよね
  9. 経営者は報告式の損益計算書を理解しよう
  10. 経営者は報告式の貸借対照表を理解しよう
  11. 小さな会社の社長の経営分析は従業員1人あたりで考えよう
  12. 黒字倒産防止にはキャッシュ・フロー計算書を読み能力が必要だ
  13. これがキャッシュ・フロー計算書だ
  14. デット・エクイティ・スワップは負債と資本の交換だ
  15. 顧問税理士・会計士への質問の仕方は簿記の5要素をフル活用しよう
  16. 売上があがらないのは社長の責任
第5章 工業簿記ツリーの「枝葉」を学ぼう
(ハイセンス!これがわかればプロ級編)
  1. 製造業は工業簿記を理解しよう
  2. 製造原価は材料費・労務費・経費に分ける
  3. 工業簿記の仕訳も最低限抑えよう
  4. 工業簿記では製造原価報告書も作成する
  5. 実践経営では管理会計が重要だ
  6. チャンスロスを知らんで経営ができるか
  7. 管理会計用の損益計算書のつくり方をマスターしよう
  8. 損益分岐点分析をマスターしよう
  9. 損益分岐点分析の注意点と経営改善ポイント
  10. 黒字倒産を防ぐために運転資金をキチンと理解しよう
  11. 簡単な短期的意思決定会計をマスターしよう
  12. 簡単な長期的意思決定会計をマスターしよう
  13. 会計中心ではなく戦略中心の経営計画書をつくろう
  14. 日本版インボイス制度が中小企業に及ぼす影響を理解しよう
参考文献

 

 

読者の声の一部

自分は三年前に起業した零細企業の経営者です。
NC自動旋盤の販売をしております、いわゆる機械屋さんです。
営業活動がメインなので時々、町工場の社長より財務の相談を受ける事があります。
しかし自分が勉強不足でなかなかよいアドバイスが出来ません。
今更ですが、勉強の必要性を感じ何冊か経理関連の書籍を購入したのですが全て挫折。
残念ながら基本勉強が嫌いですから。
それに経理の関連書籍は普通の人が楽しみながら勉強できる様には書かれてません。
「わざわざ難しく書いてる?」と自分の頭が悪いのを置いといて意地悪な疑いを掛けたくなります。
しかし、この本は、つぼにはまりました!
「へーそうなんだ」と興味深く学べます。
自分は今まで何度も挫折していますのでよく判ります。
自分と同じ中小企業の社長には自信を持ってお勧めします。
本格的に学ぶのは次のステップ、苦手意識を克服出来ますよ。

簿記のことは殆どわからなくて最後まで読める本。
そして読んだら、貸借対照表が読めるようになる最適な簿記学習本です。
小さな会社の社長さんや経営者向けにはいいでしょう。
簿記が好きになる方法から書いてる本なんてあまり見かけないでしょう?
著者後藤さんの人間味と簿記への情熱人生がバンバン伝わってきて、とうとう最後まで読んでしまいました。よかった。
簿記が少しわかってきた。感謝!!

起業したい人にぴったりです(*^^*)学校の頃に簿記の成績がダントツで悪かった私のようなアホでも分かりやすくお勉強出来ました!

追伸~本書にかける想い

後藤充男(ごとうみちお)

ランチェスター経営(株)の竹田陽一先生は「業績を良くし、安全度が高い経営を続けるにはたとえ経営規模は小さくても、3級程度の簿記知識が必要になります。これらの知識を最も早く身に付ける方法は、簿記を教えている夜学に行くことです。今は図や表を効果的に使って教えるので、3か月でひととおりのことがわかるようになっています。もちろん、社長は簿記の仕組みがわかればそれでよいのですから、試験を受けて3級とか2級とかの資格を取る必要はありません」とおっしゃっています。

つまり、小さな会社の社長さんにとって、簿記センスは「重要」ではないけれど、最低限「必要」なのです。簿記の本はたくさん出版されていますが、みな受験向けの本です。特に、小さな会社の社長さん向けの語り口で、基本的な簿記センスを身につける本は、ほとんど出版されていません。ここに、簿記アレルギーを持つ社長さんを量産している原因があります。

そこで、それらのアレルギーを払拭するため、次の3つの特色を持たせたのが本書です。
①小さな会社の社長さんが必要とする簿記のエッセンスがわかる
②苦手意識が先だってなかなか簿記をマスターできない後継者や起業した社長さん向け
③勉強があまり得意でない方の立場にたって図表などを多用したわかりやすい語り口

簿記という学問は、まず断崖絶壁を登って、それから緩やかな坂を登るという感じです。この断崖絶壁で、多くの方が挫折します。

それは「仕訳」です。そこで、本書では、「仕訳」の理解について、他に類を観ないほどのページ数を割き、丁寧に丁寧に、これでもかというほど丁寧に説明しています。

また、弊塾にて実践経営者向けに「社長のための簿記セミナー」を開催し、参加者の立場に立って講義をさせていただき、実際に参加者が自社の財務諸表を読めるようになりました。そのセミナーの実例から、必要な簿記知識に絞って執筆したのが本書です。

よって、「仕訳」の学習が終了したら、あとはどこから読んでいただいても大丈夫ですし、小さな会社の社長さんにとって、本書は必ず役に立つでしょう。なお、本書は竹田先生のご推薦をいただいております。

是非、本書で簿記アレルギーを払拭し、簿記センスを磨いてください。ふぁいと!

(本書:はじめにより)

日本一を目指す簿記教室・士(サムライ)塾 塾長
後藤 充男